SNSでシェアできます。

インコの迷子急増中

オカメインコの放鳥と注意点について

更新日: 2021/01/29

オカメインコの放鳥

オカメインコの放鳥

放鳥とは鳥をケージから出して一緒に遊ぶことです。

放鳥することでオカメインコの運動不足とストレス解消ができ健康にもつながりますので大切なものです。

そして、放鳥のときに飼い主がオカメインコと遊ぶことで信頼関係も強くなっていきます。逆に、慣れていたオカメインコでもしばらく放鳥ができない時期が続くと疎遠となり、なつかなくこともあります。

信頼関係を築くためには、放鳥のときはオカメインコに集中して一緒に遊ぶことが大切です。おやつを使ってコミュニケーションをとったり、気をひきそうなおもちゃを使ったりとオカメインコを飽きさせない工夫をしましょう。また、オカメインコは水浴びもすきですので、水浴びができるように用意してあげるといいです。

放鳥は、1日に1時間程度を目安としてしてください。あまり長い時間放鳥していると、部屋全体が自分の部屋(ケージ)と勘違いして、本来のケージに戻ることを嫌がったり、ケージに居ること自体がストレスとなることがあります。

放鳥する前に部屋の中に危険になるような物がないか確認しましょう。人には危険なものではなくても、オカメインコにとって危険なものはたくさんあります。なるべく放鳥前には、危険になりそうな物を片付けて安全を確認しましょう。

放鳥するときは飼い主を含め人がオカメインコを見れる状態のときにしましょう。何か他のことをしながらのながら放鳥は、オカメインコとの信頼関係を強くすることができませんし、オカメインコが怪我をする可能性があります。実際にオカメインコが怪我をするのはほとんどが放鳥中です。

放鳥のときにオカメインコが迷子になる

放鳥しているときに迷子になるケースが増えています。以下に事例を載せておきますので、十分に注意してください。

  • 窓やドアが開いていた
  • 来客のときに玄関のドアを開けたとき
  • 家族の人が放鳥しているのに気づかずに窓やドアを開けた
  • インコをあまり知らない知人がケージから出してそのまま開いていた窓から
  • 窓を開けて網戸をしていたが、オカメインコが網戸にぶつかった拍子で網戸が外れた

人が踏んでしまう事故

放鳥しているときオカメインコに気づかず踏んでしまう事故も多いです。

オカメインコから目を離して見失ったら、その場から動かずに声がけしてオカメインコの居る場所をまず確認します。慣れているオカメインコだと静かに飼い主の足元にいることがありますので大変危険です。

家族など複数人いる場合は、放鳥する前に全員に伝えましょう。なるべく放鳥中は部屋の出入りをなくしたほうが良いです。

部屋の中にある危険な物

放鳥の時に、事故の原因となる物を参考としてあげます。少しの油断で事故が発生しますので、事前に危険な物は対策してください。

窓ガラス

透明のガラスは、オカメインコから見ると空間として認識してしまいます。オカメインコが飛び回っているときは、何もないと思ってガラスに激突することがあります。

ガラスに強く激突すると脳しんとうを起こしてしまうこともありますので、カーテンなどでオカメインコに認識できるようにしてあげましょう。

扇風機

オカメインコは好奇心も旺盛ですので、動いている扇風機であっても止まることがあります。ファンカバーは隙間が広いので、絶対に動かしたままで放鳥しないでください。

網目状の扇風機カバーをつけると、足を踏み外してもファンまで届くことはないと思いますが、念のため扇風機は切っておいたほうがよいでしょう。

布類

タオルなどの布類は、オカメインコのつめが引っかかることがあり、オカメインコがパニックに陥るとケガをすることがあります。

オカメインコのつめが引っかかってしまったら、慌てずにオカメインコの様子も見ながら近づいて対処しましょう。急いで駆けつけると、オカメインコが驚いて暴れてしまいケガをすることがあります。

また、布に潜っているのに気づかずに、人が踏んでしまい大怪我をすることがあります。

観葉植物

植物の種類によってはオカメインコに害のあるものがあります。植物自体に害がない場合でも、土に含まれた肥料や虫除けの薬品によって中毒症状がでることがあります。重篤な場合、死にいたることがありますので注意しましょう。

害があるか不明な場合は念のため部屋から移動するなど対応してください。

狭い所や不安定な置物

オカメインコは狭いところにもぐりこんだり、置物に乗ったりつっついたりして遊びます。狭い場所から出れなくなって暴れたり、置物が倒れてきてオカメインコがケガをすることのないように事前に対策をしておきましょう。

噛んだら危険なもの

テーブルに置いてある調味料、化粧品、ビーズ系のアクセサリや部屋内にある各種コード類などは危険なものです。オカメインコは噛んだり舐めたりすること好きで、時には飲み込むこともあります。

収納箱に入れたり移動するようにしましょう。コード類はカバーを使用して誤ってコードを噛んで感電しないように対策が必要です。

鉛(カーテン、アクセサリー)

鉛をオカメインコが舐めてしまい中毒死する事故があります。鉛が入ったカーテンが部屋にあるときに、オカメインコが鉛を齧って飲み込んだり、また鉛が使われたアクセサリを齧って飲み込んだりすることがあります。

鉛は中毒性が高いですから要注意です。

テフロン加工の調理器具

加熱していない状況では問題ありませんが、テフロン加工はある一定の温度に達すると有毒ガスや化学物質を発生させることがわかっています。

実際に近くにいたインコが中毒で亡くなった事例があります。想像もしたくありませんが、卓上でたこ焼きや焼き肉など食事中に放鳥することは絶対にしてはいけません。

熱い物

火傷もオカメインコの事故として多いです。

食事中に放鳥しているときに熱い鍋やスープの器に誤って落ちてしまったり、電気ストーブ、使用中のアイロンに止まったときなどに火傷を負います。

直後はなんとなくとも時間の経過とともに火傷が進行して重症化することもありますので、十分に注意してください。

人の食べ物、飲み物

何気なく置いている人の食べ物、飲み物などもオカメインコが食べて中毒症状を起こしたり病気の原因になることもあります。

オカメインコは何でも舐めたり噛んだりしますので、目を離したすきに事故にならないように注意しましょう。

放鳥のまとめ

  • 放鳥は運動不足とストレスの解消
  • 放鳥時間は1時間程度を目安に
  • 放鳥時に怪我や迷子が多発している
  • 放鳥の場に危険な物がないか見直す
  • 放鳥中はオカメインコと一緒にしっかり遊んで充実な時間にする
  • ながら放鳥はやめる
  • 放鳥中にオカメインコから目をはなさない

オカメインコの飼い方