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AGY感染症(メガバクテリア/マクロラブダス)

更新日: 2022/12/28

AGY(Avian Gastric Yeast)は、カビの一種です。

AGYは世界中に感染が広まっており、日本でも大多数が感染していると言われています。

以前はメガバクテリア感染症と呼ばれていました。

ヒナの時期に親鳥から感染したものがほとんどだと考えられています。

健康なインコは免疫力でAGYの増殖を抑えて無症状で生涯発症しない個体もいますが、ストレスや他の病気で免疫力が落ちたときに、合併症として発症することがあります。

発症する要因としては、換羽期、環境の変化によるストレス、病気などで、免疫力が落ちてくると発症し易くなります。インコの中でも、セキセイインコが多く発症していますので、セキセイインコを飼う場合には気をつけたい病気です。

AGYは胃に存在して免疫力が落ちると増殖して、胃を荒らして消化障害を起こします。その結果、食べたものが消化されずにそのまま排便されたり、食べても食べても痩せていってしまします。

主な症状としては、吐き気、嘔吐、下痢、食欲不振、黒色便、体重減少などです。

AGY感染症は慢性化すると治りづらい病気ですが、早期に発見できれば抗真菌剤を投与することで完治も可能な病気です。日々の健康チェック(体重減少、糞の状態など)で早期に発見しましょう。

また、衛生的な環境(ケージ内の清掃)、環境の変化によるストレスの解消などで発症を防ぐことが大切です。

AGYは糞便から発見できますので、健康診断を受けていれば早期に発見することができます。

なお、インコが健康なときはAGYに感染していても糞便で検出されないことがありますので、定期的な健康診断が必要です。

症状: 

  • 下痢
  • 体重減少
  • 嘔吐
  • 糞の異常
  • 食欲不振

※こちらの病気にかかった方からの情報をお待ちしています。

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