コザクラインコ・ボタンインコの主食シード、ペレット
コザクラインコ・ボタンインコの主食としては、シード食とペレット食の2種類があります。
シードは、アワ、ヒエなどの種子を混合したもので殻をむいて食べる楽しみがあります。
シードは人の食事で例えるなら「ごはん」です。主食の他に「おかず」としてコザクラインコ・ボタンインコに必要な栄養を副食として摂る必要があります。
ペレットは、インコに必要な栄養素を考えて作られた、いわば完全栄養食です。副食や青菜でしか摂れないビタミン、ミネラル、カルシウムなどの栄養素もペレットは含んでいますので、栄養だけを考えればペレットのみ与えるだけですみます。
シード
シードをコザクラインコ・ボタンインコの主食にする場合は、アワ、ヒエ、キビ、カナリーシードをブレンドされているものが、栄養面のバランスが良い組み合わせとなります。

配合の比率は、ヒエ5、アワ2、キビ2、カナリーシード1が一般的で、この配合比率でタンパク質10%、脂質4%のバランスのよい食餌となります。

オーツ麦、ソバの実は栄養価が高いですので、副食かおやつとして与えてあげましょう。ただし、コザクラインコ・ボタンインコの平均体重の50gを大きく超える肥満体型のときは栄養過多となりますので与えないでください。

シードには他にも、ヒマワリ、麻の実、サフラワー、ナタネ、エゴマなどありますが、脂肪分が高いためコザクラインコ・ボタンインコには不向きですので、与えないようにしてください。もし、与える場合にはごく少量にしてあげてください。
シードは主食として与えますが、コザクラインコ・ボタンインコが必要としている栄養素全てを含んでいるわけではありません。シードでは、ビタミン、ミネラル、カルシウムなどは、ほとんど含まれていませんので、副食、青菜で足りない栄養素を補うことになります。
シードの殻つきエサとムキエサについて
シードは殻つきと殻なしがありますが、コザクラインコ・ボタンインコが殻つきを食べられる状態でしたら、殻つきを与えるようにしましょう。
コザクラインコ・ボタンインコにとっては、殻をむいて食べる行為が楽しみにもなるので、ストレス解消にもなるでしょう。
殻なしのシードは、栄養素も低くなり食べる楽しみも減少してしまいますので、病気によるクチバシの異常で硬いものが食べれない場合に限り与えてください。
ペレット
インコに必要な栄養素を考えて作られた完全栄養食です。インコの種類によって含まれる栄養成分も変わりますので、必ずコザクラインコ・ボタンインコ用を与えるようにしてください。

シードと違って食べる楽しみが減ったり、シードよりも高価であることがデメリットとしてあげられます。
1種類のペレットのみ与えていると偏食していまい他のペレットを与えても食べないといったこともありますので、ペレットの色やサイズの違うものを混ぜて与えて慣れさせることも大切です。
ペレットにはカラフルなものもあり、ペレットを食べたあとフンに色がついてしまうことがあります。初期の頃に健康な状態の色を確認しておきましょう。
メーカーによって製法も数種類ありそれぞれの特徴があります。
- 原料を固めて乾燥させてもので、栄養成分が損なわれないタイプ(圧搾)
- 高温、高圧化で製造され殺菌消毒されているタイプ(押し出し成形)
- 健康重視のオーガニックタイプ
ペレットの問題点
ペレットは完全栄養食とはいえ、完璧とはいえません。
1種類のペレットだけを食べるのは栄養がかたよりますし、同じ形と色ではコザクラインコ・ボタンインコが食べる楽しみをなくしてしまいます。
そのため次の対応をすれば栄養と食べる楽しみを兼ねることができます。
複数種類のペレットでサイズ、形、色が異なるものを混ぜる
シードからペレットへの切り替え方法
シードだけを食べていたコザクラインコ・ボタンインコをペレットへ切り替えようとしても、ペレットをなかなか食べてくれないことがあります。
あまり無理な切り替えはコザクラインコ・ボタンインコにとって大きなストレスと体調不良を招きますので、慎重な対応が必要です。
飼い主の目の前でペレット食べてくれればいいのですが、飼い主が見ていないところでペレットを砕いただけとかエサ入れから落としたりと食べているのか見分けがつかないことがあります。シードから切り替えるときは注意してください。
切り替えは、1か月を目安として、次の方法で試してください。
- シードにすりつぶしたペレットの粉を振りかける
- シードにすりつぶしたペレットの粉と小さなペレットを混ぜる
- ペレットの割合を少しずつ上げる
- ペレットを食べていることが確認できたら、昼間はペレットだけにして、夜の寝る前にシードを十分に食べさせる
- 夜のシードを徐々に減らして、ペレットのみ与える
※ペレットを増やしたときにフンの量、状態を確認して食べている量が少なくならないように気をつけましょう。
シードからペレットに変えたときのコザクラインコ・ボタンインコの状態について
シードと副食で育てられたコザクラインコ・ボタンインコよりもペレットで育てられた方が性格がおとなしくなる傾向にあります。栄養がとれているためか毛艶は良くなります。
ペレットだけにしてから水を多く飲むこともあります。あまり長い期間多飲の状態が続くとよくありませんので、獣医診に診てもらってください。
シードとペレットのハイブリッド
シードには殻をむいて食べる楽しみがありますし、ペレットはコザクラインコ・ボタンインコに必要な栄養を単体で取れるというメリットがあります。
どちらか一方だけにするだけではなく、状況に応じてコザクラインコ・ボタンインコに与えるとう考え方もあります。
例えば、
- 主食をシード、ペレットの混合にする
- ケージの中ではペレットだけにして、放鳥時におやつとしてシードを与える
栄養重視だけを考えて、コザクラインコ・ボタンインコの楽しみが少なくならないように気をつけましょう。
インコの主食 シード
インコ用のシード 口コミ >
インコの主食 ペレット
インコ用のペレット 口コミ >