行動の意味
慣れないうちはセキセイインコの様子を見ていても、行動・鳴き方など何を訴えているのかわからないことも多いかと思います。
しかし、セキセイインコは表情豊かで顔の表情や身体全体を使ったり、また鳴き方も変えたりとそのときの感情を表現します。その行動や表情から感情を読み取れるようになると、一気にセキセイインコとの距離も縮まるのではないでしょうか。
セキセイインコが楽しんでいるのか?、落ち着いているのか?、病気なのか?、痛いのか?など、そのときのセキセイインコがどのような気持ちなのか飼い主としては気になることです。人間とセキセイインコもキャッチボールのように相互に確認しあうコミュニケーションが理想で、セキセイインコの表現から気持ちが伝わってくるまでに感じ取れれば、ある意味安心感もでてくると思います。
セキセイインコの危険信号も早期に察知することもできるのはないかと思います。いつもとちょっと違うことなど、少しでも気づいたら行動の変化をよく観察して、病気の早期発見やケガなどセキセイインコが隠したがるところまで、見逃さないよう気をつけてあげましょう。
ご機嫌な行動
セキセイインコがご機嫌なときにする行動です。身体も健康で飼い主にかまってもらいたくて仕方がない状態です。可能であればスキンシップ、コミュニケーションをとって仲良くなりましょう。
- 翼を少し浮かせ気味にして、いかにも興味ありそうな行動をしているとき
- ケージの中で止まり木を行ったり来たりするとき
- 身体を大きく左右にゆすっているとき
- 飼い主が近寄ったときに、止まり木からケージにとびつく
- 頭を上下にふる
- 元気よくさえずる
落ち着いているときの行動
セキセイインコの気分が落ち着いている状態です。リラックスしている状態ですので放っておいてあげましょう。
- 小さくつぶやく
- 羽繕いをする
暑いときの行動
セキセイインコが暑がっているときの行動です。温度・湿度が高いようなら適温へ調整しましょう。
適温でも暑がる素振りを見せる場合は病気の可能性があります。状況に応じた適切な対応をしましょう。
- 翼部を浮かせる
- クチバシを半開きにする
- 呼吸があらい
寒いときの行動
セキセイインコが寒がっているときにとる行動です。
全身の羽毛を膨らまして、温めた空気を外に逃がさないようにすることで、寒さから身を守ろうとします。
冬場で温度が低くなっている時は、部屋の温度調整やケージ内の保温用品(ヒーター、インコ用電球など)を使用して、セキセイインコが膨らまない温度まで調整しましょう。
病気で免疫力が落ちているときも体温調節のため、羽毛を膨らませます。温度が適温なのにセキセイインコが膨らんでいる場合は、病気の可能性があります。保温をして、早めに動物病院へ連れていってあげましょう。
- 全身の羽毛を立てて膨らむ
- 振り向くようにして頭を羽毛にうずめる
眠いときの行動
セキセイインコが眠いときにとる行動です。
片目を閉じていたり、寝言のようにつぶやいていることもあります。日中もお昼寝をします。
ただし、日中通してほとんど寝ているようでしたら病気の可能性もあります。よく観察して気になるようなことがあれば、速やかに動物病院へ連れていきましょう。
- 羽を少し膨らませて、目を閉じる
- 片目を閉じる
- 寝言のようにつぶやく
甘えたいときの行動
セキセイインコが甘えたいときにとる行動です。放鳥中であったらスキンシップで仲良くなりましょう。
- 羽毛を軽く逆立てて、首をかしげる
- 甘がみ
- 身体をこすりつけてくる
求愛行動(発情期)
セキセイインコは、年間通して春と秋に発情時期を迎えます。季節に応じて発情時期を迎えることは自然の理に適っていると思います。
しかし、飼育環境が屋内である場合は、温度管理がなされていると思いますので、季節に関係なしに発情するケースが多くあります。
部屋の温度が25℃程度で調整されているときなどは、年中発情期にもなりえます。
過発情は病気の原因となったり、寿命を縮めることにもなりえますので、発見したら早期に発情対策をしましょう。
何も発情対策をしないと、メスであれば年中卵を産んだり、卵をつまらせる病気になったりします。オスは精巣の病気にかかり易くなります。
- 餌を吐き戻す
- お尻をこすりつける
- 低い姿勢をとって翼を広げる
驚いたときの行動
セキセイインコは敏感ですので、ちょっとした音や見知らぬ物体を見て驚くことがあります。
あまり神経質になることはセキセイインコのためにはなりませんが、ストレスを抱えてしまう原因ともなりますので、驚いている状態があまり続かないように気をつけてあげましょう。
- 羽毛を身体にぴったりつけて細くなる
- 慌てて飛び回る
- 瞳孔が収縮する