環境中に多く存在するアスペルギルスというカビの一種の感染症です。
空気中のほこりの中などによくみられ、換羽期、環境変化によるストレス、病気などにより免疫力が低下したときに、アスペルギルスの胞子を吸引して発症します。
健康なインコであれば多少の胞子を吸引しても発症することはないとされています。
しかし、健康なインコでも大量の胞子を一度に吸引して急死にいたったケースもあります。
症状として初期の頃は、インコが同じ場所から移動しなくなったり、食欲不振になることがあります。
進行すると開口呼吸(口を大きく開けて呼吸する)、咳などをするようになり呼吸困難の症状がでてきます。
初期の頃に発見できれば、抗真菌剤の経口投与で治療します。
ある程度、病状が進行していると抗真菌剤の投与に加えて、噴霧治療、病巣の除去が必要となります。
噴霧治療は、狭いケージ内に薬剤をエアゾール化したものを充満させ、インコに吸入させる治療です。また、進行状況によっては、内視鏡で病巣の除去をしたり、薬剤を直接塗布します。症状が進行してしまうと大掛かりな治療となります。
ケージ内を清潔に保ってカビを発生させないことが大切です。定期的にケージ本体の消毒、エサ入れ、水入れ、おもちゃなどの消毒をして衛生管理に努めましょう。
また、放鳥時にも、よく止まりそうな場所は埃が溜まっていないか注意して、部屋全体を清潔に保つことが大事です。
症状:
- 呼吸困難
- 食欲不振
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