セキセイインコをお迎えする前に
セキセイインコをお迎えするということは、長いおつきあいの始まりとなります。平均でも10年、長いと20年近く生きますので、最後までキチンと面倒がみれるか、お迎えする前に確認しておきたいところです。
セキセイインコは鳴き声もそれほどうるさくなく、噛む力も中型インコに比べれば怪我にいたることも少なく、インコの中では飼いやすい部類になります、
とはいえ、セキセイインコの可愛らしさに気をとられてしまい、十分な飼育環境が整わないまま飼ってしまうケースがありますので、確認した方が良いです。
安易な気持ちで飼ってしまったがために、飼っていく中でいろいろな問題がでてくることがあります。
途中で飼う事を断念することなく、セキセイインコといっしょに楽しく過ごすためにも、お迎え前に必要なことを確認しておきましょう。
お一人でセキセイインコを飼われる状況もあろうかと思いますが、できれば同居の方、家族の方にも協力してもらえると心強いです。
お迎えするのは挿し餌のヒナですか?ひとり餌の幼鳥・成鳥ですか?
まずは自宅で飼える環境か考えてみましょう。
ヒナのうちから飼う場合は、さし餌が必要になります。挿し餌は目安として4時間おき(日の出から日の入りまで)に行いますので、ひとり餌になるまでは常につき添っていないといけません。
自宅で日中にヒナを見れる方がいない場合、飼うことは不可能です。
また、この時期は病気で落鳥しやすいので、下に記載しているヒナの育て方を参考にして自分流の育て方にならないように注意しましょう。
挿し餌ヒナの育て方
温度管理
ヒナにとっての適温は28~30℃です。ヒナの状態によって寒そうに羽毛をふくらませていたり、暑そうに口を開いて呼吸をしていたら適温へ調節してください。
挿し餌のやり方
ヒナ用のアワ玉やパウダーフードを用意します。
挿し餌は40℃でヒナに与えます。冷めてきたらお湯で湯煎します。(温度計で測りましょう)
スプーンで与えるときにヒナを真上に向かせると気管への誤入が少なく安全です。
挿し餌の量と回数
1回の量はヒナが食べなくなるまでで、そのう(喉のあたり)8分目が目安です。
定期的にそのうを触って、空になったらすぐに与えます。そのうが空になった時間を計っておくと、次の時間が予測でき1日の回数がわかります。
例として挿し餌の時間をあげますので、こちらを参考にして、ヒナのそのうの状態により時間を変えてみてください。
午前7時、午前11時、午後3時、午後7時(時間は目安ですので調整してください)
※夜中もそのうをチェックします。
挿し餌の注意事項
病気、あるいは落鳥につながりますので、ヒナの育て方の注意点をまとめます。
- アワ玉の場合は、単体では栄養バランスが悪いため、栄養を追加している商品を選びましょう。
- 挿し餌は与える毎に作って、前回使ったものは使わないようにしましょう。
- 挿し餌器具は毎回使った後によく洗って、熱湯殺菌します。
- 挿し餌に60度以上の熱湯を混ぜるとデンプンが糖化して悪玉菌やカビの栄養源となります。(病気の原因になります)
- 挿し餌が冷めてきたらお湯で湯煎しながあら温めます。(熱湯を追加したり、電子レンジでは温めてはいけません)
- 水分過多の餌を与えない。(水中毒の原因となり重症になると死に至ります)
- そのうが空になっていないときにヒナが餌を欲しがってきても与えないようにしましょう。食滞を起こします。
- そのう内でエサが固まったときは、温湯か緩い挿し餌を与えて、そのうをやさしく揉んで様子を見ます。
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ひとり餌への切り替え
ひとり餌への切り替えタイミングはインコの種類によって変わってきますが、セキセイインコの場合は以下になります。
孵化後30~35日
いきなり成鳥用のエサを食べませんので、徐々にひとり餌に移行するようにしむけます。
- まずは挿し餌の回数はそのままで、挿し餌の中に成鳥用のエサを混ぜる
- 成鳥用のエサにアワ玉または、パウダーフードを少しかけたものを小皿に入れてヒナの近くに置く
- 成鳥用のエサを食べはじめたら体重測定と糞の状態をチェック
- 成鳥用のエサを食べたのを確認したら挿し餌の回数を徐々に減らして飲み水を置く
- 挿し餌の回数を徐々に減らして最終的に成鳥用のエサだけにする。
ひとり餌の幼鳥・成鳥のお世話
ひとり餌の場合は、ヒナのときとは違いつき添う時間も少なくてすみますので、お世話もそれほど手間がかかることもありません。
お世話も毎日のエサ・飲み水の交換、定期的にケージ内のフンの掃除、ケージの消毒など、それほど手がかかるものではありません。
お迎えして間もない時期は、セキセイインコも慣れない環境で、個体によってはエサを食べなかったりで心配することもありますが、あまり刺激しないようにして環境に慣れさせれば乗り越えられますので、それほど大変なことではありません。
住宅環境は大丈夫ですか?
セキセイインコは体格が小さくインコの中では声量も小さいほうですが、放鳥など遊んでいるときはそれなりの鳴き声を発します。
それに加え、オスはおしゃべり好きの子もいますので、個体によっては長い時間おしゃべりをしていることもあります。
あまり鳴き声は大きくはありませんが、音に神経質な方が近くにいるときは問題も起こりますので、事前に調べておいてください。
長い間の付き合いとなりますので、同居人、ご家族の同意を得ることはとても大切です。また、ご近所のことも気にかけて飼うようにしましょう。
鳴き声が気になる時はアクリルケースで防音対策を
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最低限必要な飼育用品は?
セキセイインコを飼育する場合、どうのような用品が必要でしょうか。
ここでは、セキセイインコをお迎えする当日までに揃えておきたい飼育用品について説明します。
最低限必要なものとしては、ケージ(鳥かご)、冬場や病気のときのためのヒーター、温度を適正に保つサーモスタット、病院への通院など移動のためのキャリーケースなどです。
最近は、ケージに餌入れ・水入れ、止まり木、おもちゃなどが最初からついていますので、もしケージについていない場合には別途用意しましょう。
ケージの大きさは大きすぎても小さすぎてもいけませんので。一羽の場合はセキセイインコに適した小型ケージを準備しましょう。ペアの場合は、中型ケージのサイズといったように同居する数に合わせてください。
ヒナから飼う場合は、ケージの代わりに小さめの水槽が保温効果やお手入れのしやすさでおすすめです。または、お手軽な昆虫用のプラスチックケースもよいでしょう。さし餌用のグッズもありますので、有効に使いましょう。
最低限必要な飼育用品
- ケージ
- 餌入れ
- 水入れ
- 止まり木
- ヒーター(電球タイプ、パネルタイプ)
- サーモスタット(温度管理)
- キャリーケース(小型ケージならそのままキャリーとして使用可)
- ヒナ用ケース(ヒナから飼うとき)
- エサ(主食、副食)
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