メインコンテンツに移動

羽の異常

ウイルス性羽毛疾患(PBFD)

サーコウイルスというウイルスの一種が感染することで発症する感染症です。

Psittacine Beak and Feather Diseaseの略で、和訳するとオウム類嘴・羽毛病と呼ばれています。

幼鳥期に感染して発症するケースが多く、成鳥時は免疫力があるため感染しずらいです。

難病で致死率も高い病気です。羽の異常は外見からでもわかりますので、気づいたら早めに病院で検査を受けましょう。早期治療によって陰転した事例もあります。

主な症状としては次のとおりです。

羽の異常:羽が生えてもすぐに抜ける。また、羽の形状に異常が見られたり、羽軸に血が付着している。尾羽が伸びないなど。

クチバシの変形:クチバシが異常に伸びて餌が食べられなくなる。伸びたクチバシは病院でカットしてもらえます。

免疫不全:免疫低下でさまざまな病気を併発します。

感染したインコのフンや脂粉からウイルスが排泄されますので、他にもインコがいる場合は隔離する必要があります。特にヒナや幼鳥へは感染しやすいため注意してください。

SNSでシェアできます。

毛引き症

インコが自らの羽を引き抜いてしまうことを毛引き症といいます。

一部の地肌が見えていたり、羽が極端に抜けていたりすると毛引き症の可能性がありますので、インコの様子を観察して自ら抜いていないか確認しましょう。

毛引きをしてしまう原因としては以下が考えられます。

  • 飼育環境の変化
  • 病気やケガ
  • 栄養過多による発情
  • 飼い主がかまってあげられない
  • 皮膚への脂肪沈着
  • 外部寄生虫(ダニなど)
  • 腸内寄生虫(ヘキサミタなど)

病的な要因であれば獣医師による治療で、ストレスや飼い主との関係で起きているのなら、インコの飼い方の改善で対応するようにしましょう。

羽毛だけでなく肉を噛む行為(自咬症)にまで発展したら獣医師に診てもらってください。

症状
SNSでシェアできます。

肝臓疾患

肝臓の機能が落ちる原因としてウイルス性のもの、過発情による肝臓の疲労、食事の栄養バランスの崩れによる栄養不足などがあります。

肝機能が低下すると以下の症状がでてきます。

  • クチバシがいびつな形になる
  • クチバシや爪が長く伸びる
  • 羽色が薄くなる
  • 羽毛全体の色素が変わる
  • お腹のふくらみ

肝機能低下が進行していくと他にもさまざまな症状がでてきますので。獣医師による治療が必要です。

SNSでシェアできます。

カルシウム欠乏症

カルシウム不足により、動きが鈍くなったり、翼が垂れ下がったり、だるそうな動きをしている姿が見られます。ひどいときには痙攣を起こして横たわってしまうこともあります。

主食がシードの場合、副食でボレー粉やカトルボーンを与えてカルシウムを補給してください。

シードには、カルシウムの栄養素が含まれていませんので、シードのみ与えているとカルシウム不足が原因でさまざまな病気、骨格異常を引き起こします。

また、カルシウムをいくら摂っていてもビタミンD3が不足していると、カルシウムを十分に吸収できません。

ビタミンD3は日光浴で生成されますので、日光浴もあわせて行いましょう。

麻の実やヒマワリの種などの高脂食は、カルシウム補給を阻害することもありますので、与えすぎに注意してください。

メスの発情期においては、過剰な産卵によるカルシウム不足を引き起こすことがありますので、カルシウム不足を起こさないように栄養管理をしていきましょう。問題行動である過発情もほっとけば病気につながりますので、発情対策もしっかり対応しましょう。

カルシウム欠乏症と自己で判断しても、獣医師に診てもらってください。症状によっては治療や投薬が必要となることがあります。

SNSでシェアできます。