メインコンテンツに移動

呼吸困難

卵管炎

ホルモンの異常や細菌感染などから卵管に炎症が起こる病気です。

頻繁に産卵をしているインコに起こりやすく、卵の材料が卵管内にたまったりすることで下腹部がふくらみ、腹水がたまることもあります。

放置すると下腹部が大きくなっていき呼吸を圧迫することがありますので、早めに獣医師に診てもらってください。

産卵が異常に多いインコに起きやすい病気ですので、日頃から発情させない対策が必要です。

SNSでシェアできます。

腹水症

肝臓機能障害や卵管炎、慢性気道炎など様々な病気が原因で腹腔内に体液が溜まる症状です。

クシャミやせきなどの風邪のような症状があっても、実は腹水がたまっているということがあります。さらに腹水がたまっていくと呼吸困難の症状がでてきます。

腹水がたまると下腹部に大きな腫瘤ができますので、外見からでも発見できます。

卵を産み続けるという行為も腹水の要因となる可能性がありますので、対策が必要です。

SNSでシェアできます。

甲状腺腫

ヨード不足や甲状腺腫を誘発する物質を摂り過ぎていることにより甲状腺が腫れる病気です。

セキセイインコや文鳥に多く見られます。

甲状腺が腫れると気道を圧迫して、喘息のような呼吸困難の症状が現れます。

軽度のうちは症状がわかりませんが、進行して甲状腺が気道を圧迫してくると、いつもとは違う鳴き声(ヒューヒュー、ピーピーなど)、異常な呼吸音(ヒーヒー、プスプスなど)や口を開けて呼吸します。

インコが呼吸を苦しそうにしていたら甲状腺腫を疑ってください。また、インコを注目しすぎると呼吸が苦しくても隠す習性がありますので、離れて確認するようにしてください。(人は離れてスマホで動画を撮るのも有効です)

人前でもインコが呼吸をしずらさそうにしていたら重度の状態ですので、すぐに動物病院で診てもらってください。移動することが危険と思われたら動物病院へ事前に連絡して獣医師の指示を仰いでください。

呼吸困難の症状がでたからいってヨード不足と判断して栄養を摂らせることはせず、すぐに獣医師に診ていただいて投薬や治療することが大事です。自己判断しないように注意しましょう。

甲状腺腫を誘発する物質を含むものとしては以下が分かっております。

  • 大豆
  • キャベツ
  • ブロッコリー
  • 小松菜
  • チンゲン菜

他にもありますが、インコに副食として与えそうなものをピックアップしました。

ここにあげているものを与えていけないというのではなく、与えすぎはよくないと認識いただければと思います。

SNSでシェアできます。

ビタミンA欠乏症

インコに食事としてシードのみ与えていると、インコにとって必要な栄養素が足りず、さまざまな症状がでてきます。

ビタミンAが不足することにより、目の周りの腫れ、膨張。鼻汁、鼻孔の閉鎖を伴う呼吸困難の症状を引き起こします。

シードを主食にしている場合、ビタミン・ミネラル・カルシウムを副食で摂る必要がありますので、日々に緑黄色野菜やボレー粉を与えてください。

ビタミンAは、小松菜、豆苗、チンゲン菜、パセリなどの緑黄色野菜から摂ることができます。

緑黄色野菜を毎日与えることが難しい場合は、インコ用のビタミン剤でも代用できますので、活用してみてください。

SNSでシェアできます。

マイコプラズマ症

マイコプラズマという細菌で引き起こされる呼吸器の感染症です。

症状としては、結膜炎、鼻炎、副鼻腔炎で、進行していくと肺炎、気嚢炎、呼吸困難を引き起こすことがあります。

幼鳥期に発症すると重症化することがあります。

予防として衛生的な飼育環境を保つことや、環境変化などの過度のストレスを減らすことです。

フンや脂粉などから飛沫感染しますので、他のインコを飼っている場合は、感染しないよう隔離して治療に専念することが大事です。

SNSでシェアできます。

アスペルギルス症

環境中に多く存在するアスペルギルスというカビの一種の感染症です。

空気中のほこりの中などによくみられ、換羽期、環境変化によるストレス、病気などにより免疫力が低下したときに、アスペルギルスの胞子を吸引して発症します。

健康なインコであれば多少の胞子を吸引しても発症することはないとされています。

しかし、健康なインコでも大量の胞子を一度に吸引して急死にいたったケースもあります。

症状として初期の頃は、インコが同じ場所から移動しなくなったり、食欲不振になることがあります。

進行すると開口呼吸(口を大きく開けて呼吸する)、咳などをするようになり呼吸困難の症状がでてきます。

初期の頃に発見できれば、抗真菌剤の経口投与で治療します。

ある程度、病状が進行していると抗真菌剤の投与に加えて、噴霧治療、病巣の除去が必要となります。

噴霧治療は、狭いケージ内に薬剤をエアゾール化したものを充満させ、インコに吸入させる治療です。また、進行状況によっては、内視鏡で病巣の除去をしたり、薬剤を直接塗布します。症状が進行してしまうと大掛かりな治療となります。

ケージ内を清潔に保ってカビを発生させないことが大切です。定期的にケージ本体の消毒、エサ入れ、水入れ、おもちゃなどの消毒をして衛生管理に努めましょう。

また、放鳥時にも、よく止まりそうな場所は埃が溜まっていないか注意して、部屋全体を清潔に保つことが大事です。

SNSでシェアできます。