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腫れ

腫瘤(おでき・イボ・腫れ)

目の周囲・鼻孔の周辺、クチバシの根元、翼などにイボのようなものができる病気です。

また、臓器や皮下の全身で見られることもあります。

このイボには膿が溜まった膿瘍や脂肪が皮膚にあふれてできる脂肪腫など腫瘍ではないものがあります。

腫瘍でなければ切除や食事制限で完全に治る病気です、

腫瘍の場合は、良性と悪性のものがあります。

悪性であったら急激に大きくなったり、いびつな色合いや形となることがあります。

悪性、良性の判断は獣医師での検査でなければわかりません。

悪性であっても早期に発見し治療すれば完治することも可能ですので、気になる症状があったら早めに獣医師に診てもらってください。

インコもガンになるということを認識しておいてください。

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卵墜性腹膜炎

本来、卵巣から排卵された卵は卵管に入りますが、卵管に入らず腹腔内に落ちることによっておこる腹膜炎(体腔炎)です。

また、卵管破裂で途中から卵が腹腔内に逸脱してしまうことが原因となることもあります。

症状としてはお腹が大きく腫れ、嘔吐、フンに緑色が混ざる(緑色尿酸)などが見られ、食欲低下し元気がなくなります。

腹腔内が卵黄状物質で満たされ、腐敗する可能性もあります。

早期なら開腹手術で物質を除去しますが、悪化してからの治療は難しいものになります。

頻繁な産卵からこの病気になることが多いため、発情対策が必要です。

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卵管炎

ホルモンの異常や細菌感染などから卵管に炎症が起こる病気です。

頻繁に産卵をしているインコに起こりやすく、卵の材料が卵管内にたまったりすることで下腹部がふくらみ、腹水がたまることもあります。

放置すると下腹部が大きくなっていき呼吸を圧迫することがありますので、早めに獣医師に診てもらってください。

産卵が異常に多いインコに起きやすい病気ですので、日頃から発情させない対策が必要です。

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総排泄腔脱(クロアカ脱)

総排泄腔とはクロアカとも呼ばれ、便や尿、精子、卵など同じ場所から排出される器官をいいます。

卵を産むときや長期間の下痢など、肛門から総排泄腔の粘膜がでてきてしまうことがあります。肛門に赤いものが大きくはみ出すため見た目で異常に気づけます。

出てきた粘膜をそのまま放置すると壊死したり、インコ自身がつついて出血することもあり、危険な状態です。

状態によっては縫合が必要ですので、症状に気づいたらすぐに獣医師に診てもらってください。

症状
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気嚢破裂(きのうはれつ)

気嚢とは肺から延長された空気の入る袋です。

気嚢は胸、お腹、頭背部など肺を囲むようにいくつもあります。

放鳥中に壁や物に強くぶつかって気嚢が破れ、空気が皮下にたまって風船のように膨らむ症状を気嚢破裂といいます。

皮下に空気が入っているだけですので、呼吸のたびに動き外見からでもわかります。さらに羽を分けて確認すれば確実です。このとき空気がたまった皮下は破裂しやすいですので、十分に注意してくさい。

気嚢は全身に存在しますので、打撲した部位で発症します。

発症したら安静にすることが大切ですので、放鳥はしないでください。

症状
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卵詰まり(卵秘・卵塞)

メス特有のもので卵が卵管に詰まってしまう病気で、卵秘・卵塞ともいいます。

産卵期のメスが食欲もなくうずくまるような状態が続いたり、お腹から肛門付近が膨らんでフンがしづらい(フンがでていない)ようなら卵詰まりの可能性があります。

また、卵があると分かった時点から24時間経過しても卵がでてこないときは、卵詰まりを疑いましょう。

卵が詰まった状態は非常に危険な状態ですので、すぐに獣医師に診てもらってください。

高齢または未成熟での産卵、カルシウムやビタミン不足などさまざまな原因がありますが、成長期以外での産卵は卵詰まりになりやすく、連続しての産卵はさらに卵詰まりになる可能性が高くなります。

発情がおさまらず、対策をしても卵を持ちそうになったときは、お腹が膨らんできますので、産卵状態になるまで放置せず、獣医師に相談してみてください。

お腹がが少し膨らんできてもすぐに卵をもっているわけではありませんので、飼い主が発情対策しつつ、発情を抑える薬を併用すればふくらみがおさまり産卵は避けられます。

成長期で産卵させたいときは、気温急変期や冬季は卵詰まりの可能性が高まりますので、この時期の素引きは避けましょう。

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腎不全

腎臓は、体内の老廃物を尿酸として排泄する臓器です。

腎不全とは腎機能が50%を下回った状態をいいます。腎臓の働きが悪くなると尿酸がうまく排泄されずに体内に蓄積すると、様々な症状があらわれます。

脱水、循環不全のほかに、ウィルスや真菌(カビ)などによる感染のもの、腫瘍、低栄養など原因はさまざまです。

症状としては、元気喪失、膨羽、嘔吐、多飲多尿、体重減少、脚の麻痺などがあります。

腎不全が慢性化すると尿酸が内臓や間接に沈着する痛風になります。

体内であれば発見が難しいですが、脚の間接に尿酸がたまると、脚を頻繁に上げたり、止まり木に止まれなくなることがあります。また、脚の関節の腫れが見られることもあります。

腎臓に負担がかからないようにバランスのよい食餌(エサ)と衛生管理が大切です。

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