インコの種類・性格・寿命・値段のまとめ

更新日: 2021/01/27
インコの種類・性格・寿命・値段のまとめ

インコの種類

インコの種類は多く見た目も性格もずいぶん違います。

近くのペットショップで売られている小型のインコから専門ショップでの体長80cmの大型インコまでとかなりの幅があります。

それもそのはずで、世界各国のインコが輸入されているからなんです。

例えば、アメリカ、アフリカ、アジア、オーストラリアなど、その土地でしか見れないインコが集結しているわけですから、インコ好きにとっては贅沢な極みです。それゆえに同じインコであっても見た目も性格も大きく異なります。

インコは種類によって性格がかなり違いますので、インコはどれも一緒と思わない方が良いです。

ショップで見ていたら、かわいいから飼ってみたいと思う気持ちはわかりますが、まずはそのインコがどのような性格で自宅で飼えるのかということを判断してから選ばれることをおすすめします。

あとから自分には合わなかったからと手放すことはインコにとっても悲しいことです。

もちろん、自分はどのような性格のインコでも、つき合っていくというインコ好きであれば大丈夫です。私も最初のインコをショップで購入したときは、性格を知りませんでしたが、試行錯誤と愛情持って接することで家族の一員になっています。

とはいえ、無類のインコ好き、動物好きでない場合、後悔することもあるのではないかと思います。

ぜひ、この記事がインコ選びの参考になればと思います。

ペットとしてのつき合い方

一昔前ではインコを籠やケージに入れて観賞用としていた時期もあるようですが、最近では犬や猫と同じようにインコも家族の一員になっていることが多いです。

インコは知性が高くコミュニケーションを好む性格ですので、飼い主さんがコミュニケーションを取れていれば、インコも心を開いてより良い関係になります。

より良い関係が増すと飼い主さんの肩や腕に止まって遊んだり、くつろいだり、また頭のかきかきをねだったりと飼い主さんに触れ合ってきます。また、遊んでほしいときは行動で訴えかけてきます。

コミュニケーションも声がけ、遊び、ふれあいなど、そのときにあった対応が必要です。

しかし、インコが嫌っているときは行動に表しますが、それを見落としてしまうと関係性が悪くなり最悪の場合に荒鳥になってしまいます。荒鳥になる前に気づいてあげてることが大事です。これには、インコの行動の意味を理解することが必要ですので学びが必要です。

飼い主さんとインコの関係性についてですが、インコなどの鳥類は上下の関係ではなく仲間の関係を好みます。(犬の場合は主従の関係で飼い主さんが主、犬が従といった関係です)

インコとの関係性は、ほとんどが飼い主さんのつき合い方(飼い方)次第で良くとも悪くもなります。

インコの寿命

見た目からすると小型インコはその体の小さから寿命はそれほど長くないと思われるかもしれませんが、小型のセキセイインコですら平均寿命は10年です。なかには20年近くも生きる個体もいます。インコの知識がない方ですと、体の小ささから予想できないかもしれません。

これが中型、大型となるとさらに寿命が長くなります。大型だと50年以上も生きますので、飼うときには、飼い主さんが生涯飼えるか計画性を持たないといけません。

寿命の目安

  • 小型インコ: 10~15年
  • 中型インコ: 15~20年
  • 大型インコ: 30~50年

大型インコのように長い寿命で自宅で飼えるか悩んでいる場合は、幼鳥ではなく保護されている成鳥を対象にしても良いと思います。世間でも飼い主さんが先に亡くなられて、インコが保護されたケースもよく聞きます。

インコの値段

値段はインコの種類と品種によって決まってきます。大きくなるごとに値段が上がっていきます。

値段の目安

  • 小型インコ: 8,000~40,000円
  • 中型インコ: 40,000~100,000円
  • 大型インコ: 300,000~1,000,000円以上

同じインコでも珍しい品種だと値段も跳ね上がります。これはブリーダーによる品種改良によるもので、希少価値が認められれば高値になります。

ショップよりもブリーダーで購入する方が安くなる傾向があります。

余談ですが、インコも大きくなるにつれエサ、ケージなどの用品が高めとなりますので、飼う際にはそれを踏まえて判断してください。また、インコもさまざまな病気にかかりますので、病院の治療費も考えていただければと思います。大型インコほど治療費も高くなる傾向があります。

インコの性格

種類によってある程度の性格の傾向はあります。活発であったり、おとなしかったり、さわがしかったり、攻撃的であったりと性格もさまざまです。

よく同じ種類のインコでも性格が全然違うということを耳にしますが、幼鳥時期のつき合い方(トレーニング)でも性格が変わりますので、ショップ・ブリーダー選びは大切です。

傾向として小型は活発傾向で中型、大型と大きくなるごとにおとなしくなります。知能も大きいインコほど高くなると言われています。

ただし、大型でおとなしいインコでも、問題行動を起こすと声量はすさまじく、鳴き声が大きすぎて手放す方もいるくらいです。私も保護施設で大型サイズのキバタンの雄叫びを聞いたときは、いままでに聞いたことない爆声に圧倒されました。この子を飼うには防音設備がないと難しいと思わされました。

問題行動はいつ起きるか分かりませんので、住宅環境で問題がないか飼う前から調べておくことが大事です。

自分がお迎えしたいインコがどのような性格かを事前に調べることは大切です。

インコの種類別による性格・寿命・値段について

ここではインコの種類別による性格、寿命、値段について説明します。

値段についてはショップや品種により大きく異なりますので、最低のラインで記載しました。

セキセイインコ

セキセイインコ

オウム目 インコ科 セキセイインコ属

カラフルな色合いと小さな容姿が可愛らしくとても人気なインコです。

色、模様などのバリエーションで品種が分かれており、品種は5000以上という多さです。

鳴き声も他のインコに比べさほど大きくもなく飼いやすいインコです。オスはおしゃべりが上手な個体が多いです。小型インコのなかでは一番おしゃべりが上手です。ただし、個体によるところが大きいため期待し過ぎは禁物です。

なかには色、模様以外にも大型サイズのジャンボセキセイや羽の一部が逆立っている羽衣セキセイなどの外見が本来のセキセイインコとかなり違うものもいます。

性格:人懐っこい、好奇心旺盛、勝手気まま
原産国:オーストラリア
全長:19~23cm
体重:30~40g
寿命:10年
値段:8,000円~

セキセイインコの飼い主さんから性格や飼ってみた感想の投稿をいただいていますので、ご覧いただけます。
>セキセイインコの感想
>羽衣セキセイインコの感想

コザクラインコ

コザクラインコ

オウム目 インコ科 ボタンインコ属

通称ラブバードと呼ばれとても愛情の深いインコです。愛情深いゆえに問題行動を起こす個体も多くみられ、問題行動を起こさせない飼い方をする必要があります。

クチバシの大きさからも分かるように体の大きさに似合わず噛む力が強いです。噛み始めた時にしつけをしないと人がケガをするレベルで噛まれます。大きい鳥や動物にも攻撃するくらい気の強い個体が多いです。

また、鳴き声は甲高くあまりおしゃべりは上手ではありません。

性格:好奇心旺盛、ヤキモチ焼き、ときに攻撃的に
原産国:アフリカ南西部
全長:15~18cm
体重:50~55g
寿命:15年
値段:20,000円~

ボタンインコ

ボタンインコ

オウム目 インコ科 ボタンインコ属

通称ラブバードと呼ばれて、とても愛情の深いインコです。ボタンインコは、同じラブバードのコザクラインコに比べるとやや神経質で臆病な傾向があるようです。

外観では色鮮やかな羽やアイラインの目に違いがあります。愛情深いゆえに問題行動を起こす個体も多くみられ、問題行動を起こさせない飼い方をする必要があります。

クチバシの大きさからも分かるように体の大きさに似合わず噛む力が強いです。噛み始めた時にしつけをしないと人がケガするレベルで噛まれます。

また、鳴き声は甲高く声量も多きためご近所さんに配慮することが大切です。

性格:ヤキモチ焼き、神経質、ときに攻撃的に
原産国;アフリカ北部
全長;14~15cm
体重;40~45g
寿命;15年
値段:12,000円~

オカメインコ

オカメインコ

オウム目 オウム科 オカメインコ属

穏やかな性格と冠羽が特徴的です。品種によってはオレンジのほっぺが可愛さ助長させます。

おしゃべりというよりも声真似や音真似が上手です。普段は大きな声でなかなくとも呼び鳴きはかなり大きな場合がありますので住宅環境には気をつけましょう。

かなり臆病な性格で通称オカメパニックというパニック状態に陥ることがあります。ケージの中でパニック状態になると流血しても暴れまわり大怪我をすることがありますので、注意が必要です。

性格:穏やか、甘えん坊、ビビリ
原産国:オーストラリア
全長:33~40cm
体重:90~120g
寿命:20年
値段:25,000円~

オカメインコの飼い主さんから性格や飼ってみた感想の投稿をいただいていますので、ご覧いただけます。
>オカメインコの感想

マメルリハインコ

マメルリハインコ

オウム目 インコ科 ルリハインコ属

体は小さめですが活発な性格のインコです。

さえずりの声量は小さいです。呼び鳴きはやや大きめですがアパートやマンションでもさほど気にするほどではないと思います。

感情は豊かで喜怒哀楽がはっきりしており、体を使って表現します。

やや気が強く攻撃的な一面もあります。鳥同士でのケンカもしばしばありますので注意が必要です。

遊びが大好きでよく飛び回ります。人にもよく慣れますので飼い主さんを飽きさせないインコさんです。

性格:好奇心旺盛、活発、ときに攻撃的に
原産国:エクアドル
全長:12~13cm
体重:30~35g
寿命:10~20年
値段:25,000円~

マメルリハインコの飼い主さんから性格や飼ってみた感想の投稿をいただいていますので、ご覧いただけます。
>マメルリハインコの感想

アキクサインコ

アキクサインコ

オウム目 インコ科 キキョウインコ属

温和で優しい性格の中型インコです。

一般的にインコはおもちゃを壊して遊ぶことを好みますが、アキクサインコは例外で飼い主とのスキンシップを好むおとなしい性格です。頭をカキカキなど触られることはあまり好きではないようで、飼い主の肩に止まって時間を過ごす方を好みます。

他の種類のインコと一緒に飼う場合は、性格から他のインコに攻撃されることもありますので注意が必要です。

鳴き声の声量も小さく大事に飼ってあげたいと思わせるインコです。

性格:おとなしい
原産国:オーストラリア
全長:21~23cm
体重:42~50g
寿命:8~15年
値段:20,000円~

オキナインコ

オキナインコ

オウム目 インコ科

性格は穏やかですが活発で遊び好きな中型インコです。

知性も高くヨウムに次いでおしゃべりが上手とも言われています。普段の鳴き声はそれほど大きくありませんが、大きく鳴くときは声量も相当なものですので防音対策を検討したほうが良いです。

活発な性格のため、ケージはやや広めのものを使用して遊べるおもちゃを配置しておくとストレス解消になります。

体は丈夫で寒さにも強く、中型インコのなかでも長寿なのも特徴です。

性格:賢い、さびしがり屋、甘えん坊
原産国:南アメリカ
全長:29cm
体重:150g
寿命:30~35年
値段:100,000円~

オキナインコの飼い主さんから性格や飼ってみた感想の投稿をいただいていますので、ご覧いただけます。
>オキナインコの感想

モモイロインコ

モモイロインコ

インコ目 オウム科 モモイロインコ属

頭部に冠羽がありオウム科に属します。

顔から腹部にかけて美しいピンク色でモモイロと名前がついています。

寒さにも強く体も丈夫で飼いやすいですが、大型インコの中ではおとなしい方とされていても大きな声量で鳴くことはありますので住宅環境には考慮する必要があります。

おしゃべりも上手で人の言葉も覚えます。好奇心旺盛で活発な性格です。

性格:おとなしい、活発、好奇心旺盛
原産国:オーストラリア
全長:35~38 cm
体重:350~400 g
寿命:40 年
値段:360,000円~

モモイロインコの飼い主さんから性格や飼ってみた感想の投稿をいただいていますので、ご覧いただけます。
>モモイロインコの感想

ボウシインコ

ボウシインコ

オウム目 インコ科 ボウシインコ属

ボウシインコは緑色を基調とした体色でずんぐりとした体形です。

人になつきやすいですが、甘えたい時だけ甘えるというように気ままで猫のような性格もあります。

明るい性格で人間の声真似やおしゃべりが上手なインコです。声量は体の大きさに見合ったものですので住宅環境には気をつける必要があります。特に雄叫びの音量は相当の大きさがあります。

性格:明るい、活発、甘えん坊
原産国:ブラジル
全長:37cm
体重:350~450g
寿命:30~40年
値段:270,000円~

ボウシインコの飼い主さんから性格や飼ってみた感想の投稿をいただいていますので、ご覧いただけます。
>アオボウシインコの感想
>オナガアカボウシインコの感想
>キビタイボウシインコの感想

さいごに

インコは種類によって性格も飼育環境も大きく異なります。寿命もペットの中でも長生きの部類ですので、ショップでぱっと見で判断するのではなく、事前に飼いたいインコの情報を調べて、途中で飼育放棄することのないように気をつけたいですね。

ここに掲載しているインコはほんの一部ですので、もっと知りたい方はこちらをご覧ください。
合わせて飼い主さんからの感想のコメントもお待ちしております。
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