羽がたくさん落ちてる・・・!?
インコちゃんのケージに時々羽がごっぞりと抜けている時がありませんか?ケージにたまった羽を見て心配になる飼い主さんも多いかと思います。
換羽とは
小鳥は定期的にそのように羽を落とす「換羽(かんう)」という現象でその換羽は小鳥にとって生理的な現象であり、ごく自然な事です。人の髪の毛も自然と抜け落ちるように小鳥の羽も抜け変わり新しい羽へ交換するのです。
換羽の時期
そのタイミングは野生の鳥であれば季節が変わる時。冬に向かう時は冬の羽、夏に向かう時は夏の羽と交換するために抜け落ちるのですが、飼い鳥のインコたちは常に室内などで気温を一定に保たれていて季節感を感じにくい状況にあります。その事から換羽の時期が安定しない傾向にあります。
換羽はインコにとってごく自然で、なくてはならないものであるのでありますが、注意するべき点は長引く換羽(いつまでもだらだらと羽が抜けてずっとツンツンした新しい羽の予備軍が体にある状態)です。
換羽のときは体調管理を
羽はインコの肝臓で作られるタンパク質を主成分として作られます。ですから換羽の時期はつねに肝臓をフル稼働させている、いわば酷使している時期であるのです。その様な状態が長引くと、肝臓に長期間負担を強いていることですから、その結果元気がなくなってしまったり、体全体に色艶がなくなるなどの支障が出てきてしまいます。
また、風邪を引きやすかったり病気を誘因するのも換羽期が多いのだそうですが、それもこの肝臓への負担が大きな要因となっています。
換羽が長引いた時は決して油断せず、すぐに小鳥専門の動物病院へかかりアドバイスを頂いてください。特に年齢を重ねたインコや女の子の度重なる産卵期(発情期)を過ぎた頃の換羽には注意です。この際は発情対策もしっかりしていきましょう。
自然な換羽を促す
なくてはならない換羽ですが、回数は出来るだけ抑えたい換羽。
それではどうしたら、ちょうどいい換羽を促すことができるのでしょうか。
それには適度に季節感を与えてあげることです。
夏は少し暑さを感じさせてあげ、冬は少し寒さを感じさせてあげる・・・ということです。要は「甘やかしすぎない」ことを心がければ良いと思います。どの程度かで悩むところですが本当に暑くなったり寒くなる時間帯以外は出来るだけ冷暖房を抑えるなどの工夫で大丈夫かと思います。(ただ幼鳥や老鳥の場合は極端にしてしまわないようにしてください)
換羽が長期間にわたるとき
一番は、羽の抜け落ちている期間が2週間以上など長引いているようであればすぐに病院につれていってあげることです。換羽についても詳しい処置法があり換羽期用のサプリなどをいただけます。我が家のオカメインコ・くぅちゃんも最近換羽期でしてあまりの羽の量に心配になって小鳥専門病院に連れて行きました。幸い普通の換羽で他の健康診断でも問題ありませんでしたので、お医者さんから換羽期用サプリをいただいただけで大丈夫でした。
羽が抜けていることで驚く方へは自然現象なので心配ないということ、しかし換羽にはインコが意外にも体の負担がある事で要注意であることをお伝えしたく、今回は換羽について書いてみました。